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駆け出し革屋は常識を知らない

滋賀の片田舎で革細工。実験、作成、時には遊び。

柿渋を使ってみる&新しい名刺入れ

 MATCH Leather Works でございます。

 昨夜の滋賀県北部は嵐でした。若干傾いでいる我が家はいつ倒壊するかとヒヤヒヤしましたが、無事に朝を迎えられてホッと一息です。

 家から見える伊吹山もしっかり冠雪してますし、そろそろ雪かきをしなくてはいけない時期を迎えるのでしょう。イヤだぁー!

定番を考えています

 基本的に型紙を作らずに、思ったままに作品を作っています。なので出来上がったモノを並べてみると当然色んなデザインが並びます。完全一点物なのでイイと言えばイイのですが、あまりに種類が多いと出店した際にわかりにくい。並べる時も同じデザインもので色違いって方が見栄えはいい気がするのです。

 なので最近は「定番商品」ってヤツを考えています。キーケースやパスケースは「コレでいこう」ってのがあるんですが、他のモノは依然頭を悩ませてまして…

 そこそこオーダーのお話を頂けるのは名刺入れ。結構丸っこいデザインで可愛く持ち歩けるとは思っているんですが、スーツには似合わない気がする。なので、少しカチッとしたヤツを作ろうと今日はバリバリやってみました。

 ・20枚くらいの収納
 ・他に収納ポケット2~3個
 ・膨らまない

 こんな感じのイメージで!

柿渋を使ってみよう

 昨日のウチにデザインはおおよそ考えていたので、まずは生成のまま作っていきます。

 …が、せっかくなので普段しない事をやってみよう。で、手元にあるのは柿渋。革製品でも衣料品でも柿渋使ってる作品があるので、いっちょやってみっか!と紅殻用に買っていた柿渋を塗り倒してみます。

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 厳選してゲットした柿渋な訳ではないですが塗ってみました。うーん、ムラが凄い。オイルアップもするし乾燥したらそんなに目立たないかな。(実際乾いたら目立ちませんでした)むしろ柿渋特有の臭いはなかなかのモノで…苦手な人は苦手なんだろうな。私は少量しか使わないですが、たっぷり使う方は要換気です。直撃するとムセます。

 何度も重ね塗りしたり浸しておいたりしたら色がしっかり出るんでしょうが、ほんのり防水くらいのつもりなので塗るのは一回だけ。ガッツリ塗ると硬くなるようですが、一回くらいでは変わらない様子。今度鬼のように柿渋まみれにしてやる!

 正直ちょっと焼けたかな?くらいにしか色は変化しませんでした。でも革が少しカッチリしたような気がします。紅殻の色止めにも使いますし、染色後に柿渋使ってみるのもいいかもしれません。

バリバリ組み上げます

 全部のパーツに柿渋塗り終わって乾燥したら、オイルアップして組み立て祭の開催です。

 今回マチは15mm幅の長方形タイプ。ちょっと水に濡らして曲げグセをつけて置きましょう。

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 洗濯バサミが大活躍です。マチ自体が小さいのでただの洗濯バサミの写真にしか見えませんが、間に挟まってる茶色いヤツがマチ。二つに折りたたまれてますよ。

 カードパーツには刻印を入れちゃいましょう!

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 濡らして叩く!真っ直ぐ叩く!でも叩き過ぎると深く入っちゃって土台の痕がつく事もあるので注意です。程よくガシガシ叩いてやりましょう。キレイに入りました。

 後で磨けない部分のコバを先に磨いておいて、貼り付けて形にしていきます。貼り付ける所に白ボンド入れてペタン!サイズをキッチリ合わせてキレイに貼るか、大きめパーツを貼って切り落とす「チリ落とし」って方法を取るか。今回はキッチリ合わせて貼りました。

 ここまでで問題なければ菱目打ちでいい感じに叩いて縫い穴を作ります。

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 あとは縫う!色々気を付ける事はあるんだけど割愛して縫う!針の入れ方を決めて同じルーティンを繰り返せば多分大丈夫でしょう。糸の締めは…まぁ好みなんでしょうね。

 縫い上がったらコバを磨いてやりましょう。

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 磨いている間は無の境地です。楽しい時もあれば「なんで私は木の棒で革をゴシゴシしてるんだろう、そうだ、京都行こう」とか思う時もあります。基本は楽しい作業なんですよ。ただ、時々逃げ出したくなるくらい加減が難しい作業でもあるのです。

 そうして出来上がった新しい名刺入れがコチラ。

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 明るめの紫で染めた革で同じものを作ってみました。個人的には気に入ってるけど、お客さんの声が聞きたいので、年明けの出店の際にお供に連れて行こうと思います。

 ちなみにアバウトな感じで作業工程書いてますけど、ちゃんと考えて作ってますからね!適当なのは文章だけ!

 さて、一般的な会社は今日で仕事納めという所も多い事でしょう。私も年末の大掃除やらお餅の用意やらをしなくては…

 あ、年賀状全然書いてないや…

 

お付き合い、ありがとうございました。