MATCH Leather Works の All That's BANZAI !

長濱レザーのMATCH Leather Works

ズブの素人が撮影ブースとか自作してみた話

 MATCH Leather Works でございます。

 新年あけましておめでとうございます!どうぞ本年も御贔屓にお願い致します。

 2017年元日は親類が集まって酒宴が開かれておりました。田舎のオッサン達は酒豪揃いで、完全にノックダウンさせられるという辛いスタートです。

 本年度一発目は実験であります。

物撮り用ブースとかを作ってみる

 はい、撮影ブースのお話です。といっても私は写真に関してはビックリするくらい知識がありません。ですので、友人のカメラマンさんやgoogle先生の力を借りてなんとか作品の写真を撮ってみよう!という実験です。

 基本的には「家にあるものや百均素材でなんとかしてみる」がコンセプト。それでいい所や悪い所を考えて、モノを増やす・改造する・逆に減らす、と進めてみる次第です。

 今回は写真が多いですよ!

実際に完成したブース

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 うん、サイコーに見苦しいですね。作業場横の物置スペースに強引な設置を施した上に「見た目なんて気にしないゼ!」という精神で敢行した報いでしょう。ド年末から製作を進めていたので、作業途中の写真がないのはご容赦下さい。

 詳細の確認をしてみましょう。まずはブースに関して。引っ越しの養生やらに使われるプラスチック段ボールを利用しています。高さ30cm、幅40cmに囲みを作ってテープで留めて終了。両サイドにはレフ板代わりに白い模造紙を貼り付けています。この左右の囲みで光を逃がさずに反射させて、対象を明るくしたり影を消したり出来るそうです。細かい事はわかりません。実験、実験。

 背景が物置状態ではなんとも地獄絵図なので、とりあえず白くしてあげましょう。何か白い紙を背景後ろからダラーっと伸ばして床部分前面まで覆ってしまえばいいそうです。要は後ろの板と床面の継ぎ目が見えないようにしてあげる、という事なんでしょう。確かに見えたら美しくはないですもんね。ホントは「背景紙」という専用のモノが売っていたりするそうですが何せ実験です。ここも模造紙をいい感じにカットしてクリップで留めて終了!

 とりあえずコレでブースは完成!

ライトはどうする?

 本当はステキな撮影用ライトを購入するのが一番よいのでしょう。が、そんな予算はありません!残念!ですので、作業場に余っている作業灯を改造します。

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 はい、改造完了!超汚らしい!

 元は現場で使う作業灯の蛍光灯電球60w。amazonとかで見た撮影用照明なんかを見本に改造してみます。外装を力技で外し、厚手の工作用紙を台形に4枚カット。テープで繋ぎ合わせて傘の部分を作ります。傘上部の所に直径3cm程の穴を開けて、そこから電球をセット。これで傘がソケットに固定されます。そして光源を塞ぐようにトレーシングペーパーを貼り付けます。デフューザーというそうです。そのまま対象を照らすと光が硬いので、トレーシングペーパー等の半透明のもので光を散らすそうな。すると柔らかい光になって全体を照らす…んだって!凄いね、先人の知恵!

 友人のカメラマンさん曰く「照明一つはあんまり良くない。ホントは三つくらい欲しい」との事です。なんだか斜めから当てたり影を消すように当てたりするらしいです。なので、せめてもう一つ照明を用意します。

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 ハイ、謎の白い棒登場です。コレ実は中にLEDが仕込んであります。以前に照明付き撮影ブースを買ったんですが、あまりの小ささに使用を断念した逸品です。激安でした。その天板に貼ってあったLEDを破壊して取り出し、段ボールに移植。なんというパワープレイなんでしょう。電源はUSB給電なので、手持ちのモバイルバッテリーに接続です。世の中手軽になったものだ。そしてこの段ボールライトは余ってるギタースタンドに針金で固定。ここもパワープレイですね。あ、ギターのメンテナンスもしないと…

 とりあえずこれで照明二灯が完成しました。もう先行きが不安でしょうがありません。

レフ板も作ろう!

 実際に撮影をするには正面からカメラを構えます。という事は、そこからは光が跳ね返りません。つまり対象正面が暗くなってしまう事が考えられます。なので、正面にもレフ板を置けるように小さいモノを作ってみましょう。

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 もうコメントの必要すら感じませんね。白い厚紙を三角形に折ってテープで留めただけ。写真の神様にブン殴られてもおかしくありません。でもブース左右の白い紙でレフ板効果があるなら、これだって役に立つハズ!動かせるから必要ないなら置かなければいいし、恒久的に必要なければ燃えるゴミに直行出来るフットワークが魅力です。もうなるようになれ!

 よし、これで準備は整った!メイン照明は部屋の片隅にあった激安ハンガーラックにぶら下げてスイッチオンだ!斜めから二灯をクロスさせてみました。

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 …それっぽい。ちなみに写真では英字新聞風の包装紙をセットしています。この背景でのテストもやってみたので、それは後程。

それじゃあ撮ってみよう!

 …の前に、カメラのセッティングのお話。作品を写真に撮っても「思ってる色にならないよ、ママン!」という事が多々あります。で、調べたり聞いたりした所「You、ちゃんとホワイトバランス合わせなよ」と言われました。ハイ、やった事ありませんそんなの。

 光には「色温度」と言われるものがあるそうで、それに合わせたセッティングにしないといけないんだそうな。白熱球の赤い照明の下なのにカメラに「今白い光の蛍光灯で撮影してるよ」って嘘ついたらちゃんとした撮影が出来ないって事らしいです。詳しくは専門の方に聞いて頂いた方が確実ですが、光源(太陽光・蛍光灯・白熱球etc…)に合わせたセッティングをしよう、という事です。でないと、妙に青っぽいとか赤っぽいとかそんな写真になってしまうそうな。

 なのでその辺もテストしてみます。ちなみにカメラはオリンパスE-PL3。モデルはみんな大好き岸部露伴先生です。それでは張り切ってどうぞ!

 まずはプリセットの晴天。

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 なんだか青い。とてもじゃないけど自然とは言えません。だって太陽光じゃないもの。露伴先生がお怒りです。

 次はプリセット、日陰。

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 黄色いな、オイ。まぁ確かに日陰じゃありませんから。照明つけてますからね!

 続いてプリセットの曇天。

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 う~ん。これも青い。普通に使えません。だって蛍光灯だもん。やっぱりダメですよね、露伴先生。

 なので本命、プリセットの蛍光灯はどうだ!

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 青い!青過ぎるよ!露伴先生が我慢の限界だよ!今までの中でダントツに青いですね。困った事になんとかなりそうなプリセットに巡り合えません。だったらどうするの?自分でホワイトバランス合わせるしかないね!

 という訳で、「カスタムホワイトバランス」というモードを試します。やり方は至って簡単。モードを合わせて使う照明下で白い紙を全画面に撮影。以上。後は機械が最適なホワイトバランスを設定してくれるという神機能。これでダメだったらもうおしまいです。さぁ、どうなる!

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 ま…マトモだ!露伴先生が喜んでいらっしゃる!青くも赤くもないし、普通に撮れてます。ライティングとかの細かい事は正直わかりませんが…もう少し明るくてもいいんでしょうね。この辺は露出補正かけてカバーしてみようかと思います。

 どうやら「コレで行くぞ!」というブース(照明?)が出来たら、カスタムホワイトバランスで専用の設定を作るのが無難なようです。

 ちょっと色々撮ってみましょう。

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 アップ。イケメンですね。

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 背景を英字新聞風のものに変更。イケメンですね。ヘブンズ・ドアー出されそう。

 写真はまったくレタッチしていないので、もう少し頑張ってみれば今の環境でもなんとかなるのかもしれません。とりあえず照明足したりする必要はあるように思いますね。それでもズブの素人が作ったにしてはなんとかなったような気が…今度友人にチェックしてもらってアドバイスをもらおう。

結論、案外なんとかなる!

 ハイ、案外なんとかなりました。勿論専門にやっておられる方から見れば「いやいや、全然ダメでしょ」となるのはわかっています。ですが、今まで適当に撮影してきた自分からすれば大きな一歩と言えます。ここから少しずつ、いい撮影をして自分の作品を皆様に伝えられれば…と思っております。

 一応作品も撮ってみましたが、結局露伴先生が一番上手に撮れた気がするのがなんとも…

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 こんな感じになりました。まず私は構図とかを考えないといけませんね。それも頑張らなきゃ…という訳で今回はこの辺で。

 

 お付き合い、ありがとうございました。